私たちが使うものの多くは、使われるうちにその価値が少しずつ費やされて消えていきます。ですが、全てがそうではありません。逆に、使われれば使われるほど、ますます価値が高まっていくものもあります。
オンラインゲームとかインスタとか、使うのが一人だけでは意味ありませんけど、たくさんの人がたくさん使うほど、その利用価値は高まります。
使われるほどに価値が高まっていくものを提供して、後から収益化するビジネスがあります。いま仮に、こうしたビジネスを「プラットフォーム型ビジネス」と呼んでみます。
プラットフォーム型ビジネスの代表例は、GAFAのようなグローバル巨大企業。
ですが、個人でもそうしたビジネスは可能で、例えばこのブログで紹介した「レンタルなんもしない人」や「プロ奢ラレヤー」ビジネスも、実はプラットフォーム型になっています。この場合、「プラットフォーム上にプラットフォームを作る」ということなのですね。「えらいてんちょう」さんがYouTube動画で説明してくれているので、よく分かりました!
ツイッターで人気急上昇!「レンタルなんもしないひと」の驚きの戦略
利用されるほど価値が高まる仕組みについて、因果ループ図にしてみました。ループ図で考えると理解しやすいですね。
概念としてのプラットフォーム上で、大勢がプレイしている状態を作るビジネス。
このビジネスが個人でも可能になったのは、個人のコンテンツ発信力がものすごく強まったから。そして、強化型ループを回す決め手は、「ユーザーとのインタラクションによって魅力あるコンテンツが生まれる」ことだと分かります。
(コンテンツを発信するのは、プラットフォーマーの場合、プレイヤーの場合、オーディエンスの場合、いろいろあります)
「ユーザーとのインタラクションによって魅力あるコンテンツが生まれる」ものについて考えてみると・・・音楽もそうです。
ユーザーの作成コンテンツがTikTokなどで発信され、強化型ループが回って(=バズって)、価値が加速度的に高まる。そうしてヒットした曲は、後から様々な方法で収益化される。
やはり、「使われるほどにますます価値が高まるものを提供して、後から収益化するビジネス」になっていますね!
「一つの音楽プラットフォーム上で大勢がプレイしている」状態を作るプラットフォーム型ビジネスです。
ここで、音楽ユーザーのブランド価値に注目してみると、ユーザー側も音楽を使うことで、自分の価値を高めようとしています。魅力あるコンテンツを作れれば、ユーザーにも注目が集まって収益化に繋がるかもしれない。つまり、利用が好結果を生むと、プラットフォーマーとユーザーと両方が発展して、共存共栄をもたらすわけです!すごい素敵な関係ですよね!
ところで、利用することで双方の価値を高めるユーザーを、「消費者」と呼ぶのは、言葉が変です。(電力を費やしているから??)
きっと「生産者/消費者」というカテゴリーが、私たちの実感とも実態ともズレてるゾンビカテゴリーなのです。いいかげんに止めればいいのに、と思っているのですが。
・・しつこく言い続けてますけどね!