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テクノロジーの進歩とビジネスの変化

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出典:むかしの装い 「戦前から終戦後の洗濯、下着とおむつ

 

ビジネスによってテクノロジーが進歩したおかげで、私たちの暮らしのなかの、不満や不便や不快は解消されてきました。そしてまた、テクノロジーが進歩するにしたがって、ビジネスの内容も変化してきました。

例として、洗濯についてのテクノロジー進歩とビジネス変化について、考えてみました。

 

電気洗濯機がなかった時代、毎日の洗濯はたいへんな苦役でした。そして洗濯機を普及させるビジネスのおかげで、主婦は重労働から解放された。

その時代のビジネスは、「洗濯について明らかな不便を解消すること」だったわけです。

 

洗濯機が進歩すると、大きな不便は一通り解消されます。そうすると、その先のビジネスは、実際に洗濯している人だけが知る困りごとを発見して、これを解消することになりました。たとえば、「テッシュを誤って洗ってしまった場合でも、紙くずが衣類にこびりつかない」といった機能を洗濯機に追加した。

「洗濯について当事者の声を聞くこと」が重要な時代になったわけです。

 

そうした課題もやがて解決されます。すると今度は、当事者さえも気づいていない課題を探り出して、ソリューションを提供することが求められるようになりました。たとえば、「洗剤や柔軟剤の最適量を自動計量して最適なタイミングで自動投入する」といった機能を追加することで、洗濯を効率化した。

「洗濯について潜在的なニーズを掘り起こすこと」が重要な時代になったわけです。

 

さらにそうした課題も解決された先のビジネスは、どんなものなのでしょう?・・そのこたえが、DX時代のビジネスなのだと思います。

 

DXとは、さまざまな事象をデジタル化すること。

例えばデジタル技術で、人と人とが直接に会わなくても、オンラインで目の前にいるようにコミュニケーションできるようになる。そうなると、「そもそも洗濯をする意味は?」「何日も着たきりの服が匂っていても、匂いはオンラインで伝わらないから、そもそも無問題じゃない?」「デジタル処理で服を着ているように見せられれば、服を着る必要がそもそもある?」・・とか、「そもそも論」の発想で、人々の生活を変えることがビジネスになります。

つまり「洗濯について意味を問い直すこと」が重要になるわけです。

 

デジタル技術は、今までできなかったことを可能にしてくれる。それは、私たちの生活や意識を根底から変えるポテンシャルを持っている。そして、変化を加速することで利益を生み出すところに、お金と人材は集まって、ビジネスが動きます。

つまり、DX人材というのは、カテゴリーや問題を再定義して、文化を作り変えるシナリオを描き、具体施策を考えて果敢に実行する人、ということになるのでしょう。

 

それと・・・、どんなシナリオを描く場合でも、「この世は仮想現実」と考えれば、スケール大きく大胆に発想できますよね!

 

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