世の中にはバランスの取れた常識的な人もいれば、何か極端な部分を持つ人もいます。
「仕事を標準化してムリムラを無くし、属人性を排除」・・安定した品質を作りこむビジネスには欠かせないマネジメント法です。
バランスの取れた常識的な人を想定して役割を決めておき、そこに人をあてがう、というやりかた。
こうしたマネジメント法によって新興国の発展は加速されています。
一方で、先進国で同じ方法でビジネスを続けようとしても、グローバル競争にさらされたら勝ち残れない。突出した才能に頼ることになる。
「粒のそろった均質な人材を効率的に束ねて組織力に」・・モノづくり大国を支えたかつての日本の強みですが、残念ながらもう通用しません。
さらに今は、AIがデータから学習し仕事をする時代。常識的な資質をベースに獲得できる定型的スキルほど、AIに代替されていくと言われています。
つまり、常識的な人の市場価値って、新興国とAIの両方からハイピッチで侵されている。
そんな世の中の変化はみんなもう分かっていることなので、「異様な拘りとか特殊な感覚とかを味方にしてオリジナルな生き方を見つけよう」・・そんな考え方が、若い世代ほど強くなっています。
ところで、ですが・・
定型発達者/非定型発達者といったカテゴリー分けがあって、定型発達者は非定型発達者のことを「発達障害者」と呼んだりもします。
組織の中で標準化された仕事を担う上では、非定型発達はハンディキャップになりがちかもしれません。
ですけどオリジナルな生き方を目指している人にとって、他人の非定型発達はむしろ眩しく見えるし、「発達障害者」って言葉も、違和感ありますよね。