友達に「ドキュメント72時間のレンタルなんもしない人」面白いからって勧めたのですが、見た彼女の感想は、「ボランティアで愚痴につきあうなんて、よくやるよね」とか、なんかズレまくっています。
「いや、ボランティアとは違うんだけど。バズってフォロワー数を稼げれば、収益化は後から・・」と説明しても、あまり納得できないようで。
リーンスタートアップだとか、アジャイル開発とかの言葉を知っているような人なら、「プロトタイピング」とか「コンテンツマーケティング」とか「ベータ版無料モニターみたいな」とか言えば伝わるのだろうけど・・。システム思考的な考え方が必要な話って、難しいのですよね。
ところで、考えてみました・・・
見ず知らずの人に対して何かをしてあげる時、それが金銭的報酬を目的とするならば「仕事」で、金銭以外の報酬を目的とするのならば「趣味」で、報酬を期待しないのならば「ボランティア」で。あとは美容師のカットモデルみたいな「練習・トレーニング」とか。・・普通、思い浮かべるのは、その程度しかありません。
一方で、私たちは昔から地縁血縁や親密な関係の中で、様々な活動をしてきました。その多くは金銭授受を伴わないものだけど、間接的に営業に繋がったり、相互扶助的な意味があったりと、仕事にも趣味にもボランティアにも分類できないものだらけです。
昔は、そうした活動は固定的な人間関係の内側に閉じていたわけだけど、今はネット上で信頼が担保されてマッチング可能なので、見ず知らずの人にシームレスにいくらでも広げられる。そして自分の様々な欲求を満たしながら、将来の可能性を広げて行くことができます。
ですが実際には、私たちはまだまだ昔の常識に縛られたままで、その大きな可能性に気づけないのだと思います。その一つの理由はきっと、そうした活動を示す言葉が無いから。言葉がないってことは概念が無いってことで、理解もできないし応用展開もできない。
仕事にも趣味にもボランティアにも分類できないようなオープンな活動をまとめて呼ぶ、いい言葉って無いのかな・・