人はインプットとアウトプットを繰り返して学び、成長します。学びにはアウトプットが大切とよく言われますよね。
ところで以前の記事でチャッピーは「ユニークな成長パターンを見つけて豊かになる」と書きました。
あらためて「成長とは何か」について考えてみたのですが、環境とのインタラクションを含んだ自己強化型ループが回り可能性が広がっているとき、人は成長していると言えるのではないでしょうか。
主体的なキャリア形成を目指す人は、自分が置かれた環境を見渡して、「環境とどんなインタラクションを起せば、自分らしく可能性を広げていけるだろう?(=成長できるだろう)」と考える。その時々の環境条件ができるだけ有利に働くよう活動するのが基本になります。
会社で活動するときには、上司や経営層やステークホルダーの意向を追い風にしようとするし、こうしてネット上で活動するときには、サーチエンジンやステークホルダーの意向を追い風にしようとする。意向と合致するほど報酬となるフィードバックが得られ、モチベーションが高まり、自己強化型ループが強力に回るからです。報酬により高まるモチベーションは外発的モチベーションと呼ばれるものです。
ところが人は、あえて意向に反することをやることもあって、それは内発的モチベーションがあるからです。
チャッピーの場合、会社での活動はできるだけ上司や顧客の意向に沿わせますけど、ネット上の活動では、サーチエンジンや読者の意向(ニーズ)に沿わないことも、あえてやろうと思っています。
会社での活動では満たされない欲求を、ネット上の活動で発散していると言えるかもしれませんね。そんな活動はお金にもならないし、「単なる自己満足」で終わってしまうことも多い。分かっているけれど、「潜在的なステークホルダーを掘り起こせるかも」「新しいキャリアの軸が見つかるかも」という思惑があったりもします。
当ても無い、大きな報酬も得られない探索活動ですけど、内発的モチベーションがあるからこそ、続けられます。
変化が激しい時代と言われますが、思い描いていたキャリアプランが行き詰って、「今、暗闇の中だな」と、迷子になってしまっている人って多いと思います。
時代が変わっていく方向に向かって、自分らしいユニークなキャリアの軸を見つけだしたい。そんなときに役立つのが「内発的モチベーションによる探索活動」だと思います。
あるいは、いま絶好調な人でも、環境変化が成長の罠をもたらすかもしれない。絶好調だからこそ、現在の環境条件へと過剰に適応してしまう。そんなリスク回避のために、探索活動も続けることは、役立つのかもしれませんね。