チャッピーは割と最近知ったのですが、今、ゴリラに萌えるゴリラ女子というのが増えていて、東山動物園のシルバーバックのゴリラ「シャバーニ」は写真集も出て人気沸騰中だそうですね。
たしかに私から見ても、彼の眼差しとか立ち振る舞いって、力強いイケメンオーラに満ち溢れていてとってもセクシー!
ボスゴリラにあるのは、群れのメスや子供を守るリーダーとしての強い使命感。たくさんのメスゴリラをまとめあげて安心をもたらすオスの包容力というのは、種の境界を越えてヒトのメスをも魅了するってことなんでしょうね。
そしてこんなイケメンのゴリラに守って貰っているメスゴリラたちには、同じ霊長類のメスとして、思わず嫉妬してしまいますよね。
ところでこのゴリラ女子ブームの背景には、草食化して男らしさの無くなった日本の男子たちへの物足りない思いがあると言われています。
一方で、女が肉食化して女らしさが無くなって、男たちが現実の女にファンタジーを抱けなくなってくると、男の恋愛の対象はどこに向かっていくのか?・・・
一つには今、ラブドールに愛情を注ぐ男性というのが、着実に増えてきているようです。
もはやアダルトグッズではない!? 「ラブドール」を愛し、共に暮らす人々
男性は家賃5万5000円のアパートに住み、自分の服は5、6着のみ。一方で「イクエ」には一着5万円ほどの服も買い与え、これまでに100万円以上費やしているそう。「彼女の笑顔を考えれば安い投資だと思います」「結構幸せですよ。彼女が来たことによって楽しい思い出を共有できた」と笑う。
最新のラブドールって、庇護欲をくすぐる困り顔の表情とか、ほんとに感情移入してしまうリアリティー。もちろん全面敗北せざるを得ない色気MAX・・・顔の仕上げはメイクアップアートを学んだ女性が仕上げているのだそうで、その機微を含んだ表情を見ると、ドールに魂を吹き込む作り手の真剣な思いが伝わってきますよね。
そして、ラブドールが進化してインタラクティブな機能を有するようになってくれば、それはセクサドールとかセクサロイドと呼ばれるものになっていくのでしょう。
そんな未来像は、石ノ森章太郎さんはじめ、過去から何人もの創作家によっても描かれているようです。
高慢な女がのさばり、男がバーチャルに嵌った世界の成れの果て~ 『セクサドール』 石森章太郎の世界③
女が何もしなくなり、まともな男は魅力的なセクサドールだけを連れて逃げ出し、残ったのは女たちと子供を作れない男だけになった未来の話をするセクサドール。
さて、初めの話に戻りますが、男が弱くなって、女たちが現実の男に幻想を抱けなくなってくると、その恋心はシルバーバックのイケメンゴリラへと向かう・・・こんな未来像を描いた創作家って過去にいたんでしょうか?
なんにしたって、世の中の変化に合わせて、恋愛ファンタジーの対象がヒトというカテゴリーを軽々と超えて飛翔してゆく、そんな人間の想像力とか欲望の持つ柔軟性ってすごいですよね!
そういえば、恵比寿マスカッツの曲「ロッポンポンファンタジー」の終盤には、
「ゴリラのダンスで悩殺」という一節があります。
世の女性たちのゴリラ萌えがもっとエスカレートしていくと、この歌詞、公序良俗に反する猥褻な表現と見なされちゃったりしないかなぁ・・・ちょっぴり心配になったりしますね。