ナンパ師が女子を落とすために最も大切なことは、
「どんな美女でも、全ての女子には価値が無い」
というマインドセットを持つことだそうです。
普段からチヤホヤされている恋愛偏差値の高い女子ほど、
いくら親切にしたところで意味がない。
言われてみれば、確かにそうですよね。
「自分は価値ある女。時に泣き、時に微笑み、じょうずに甘える。
そうして周囲のつまらない男たちの心を操れば、何でも欲しいものは手に入れられる。
私は生まれながらにして幸せになる権利を手に入れた選ばれし存在。」
そんな風に思っている女子を、今さらいくらチヤホヤしてたって無駄ですよね。
ところがナンパ師は、そんな女子の持つ価値をのっけから否定します。
茶化したり弄ったりしてむっとさせる。
「こっちが付き合ってやる」くらいのオラオラな態度で
「自分こそが価値ある存在なのだ」と相手に思い込ませるのです。
秩序を掻き乱すことが新たな刺激となって、
硬直した退屈な日常からの脱出へと誘う。
それがナンパの極意なのですね。
ところで、ふと思いました。
世の中を変えていくような革新的なビジネスを起こすことも、
同じなんじゃないかなって。
地位とか権威とか名声とか、みんなが信じている
「価値」を否定することから始まるんじゃないかな、と。
「自分たちは忍耐し努力し勤勉に働き、今日の地位を築き上げた価値ある存在なのだ。」
そんな風に威張り腐っているオヤジたちの価値を否定する。
そうして
「自分たちこそが新たな価値を生み出す存在なのだ」と思い込ませるのです。
秩序を掻き乱して新たな旋風を巻き起こし、人々を硬直した制度からの脱出へと誘う。
それがイノベーションの極意ってことで。