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供給過多な職業が増えている それでもみんな主役になりたい

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日本では、クラシック音楽のコンサートがたくさん開かれていて、演奏活動をしている人もたくさんいます。

みんな、小さい時から演奏することが大好きで、長年にわたって専門的な教育を受けてきた人たち。ですがほとんどの人は、演奏だけでは食べて行けないようです。コンサートの目的はお金儲け以外にあって、「自分の演奏で人に喜んでもらえたら幸せ、認めてもらえれば幸せ」そんな思いが活動を支えているのでしょう。

 

スポーツや音楽やアートなどは、金銭的な報酬以外に大きな魅力や意義がありますが、そうした分野は、才能に恵まれたひとにぎりの人間だけが例外的に食べて行ける世界。なりたい人が大勢いるため、どうしてもかなりの供給過多になります。

ただ、その技術や資格を活かせる仕事は他にもあって、収入の裾野を広げています。たとえばピアニストであれば、レッスンだったり結婚式場でのBGM演奏だったり、ゴルファーであれば、レッスンだったり親睦コンペだったり・・・それらはたいていもっと地味で、主役を引き立てるような仕事です。

 

ところで日本では、モノづくりエンジニアも、だんだんと似たような状況になって来ていると感じます。つまり、モノづくりが好きで専門的な教育を長期にわたって受けてきた人でも、多くの人が設計・開発職では食べて行けない。あるいは行けたとしてもすごく薄給かブラックです。もともとエンジニアがたくさんいたから、今の日本で本当に必要とされる数よりも多い。供給過多なのでしょう。

それでも、これからはデジタルファブリケーションなどで「自分のアイディアを形にして認めてもらえれば幸せ」と、創作欲求や承認欲求を満たすためにモノづくりに励む人は増えていくのでしょう。つまり目的がお金儲けからはどんどん離れていく。そうなるとそれはもう、音楽とかスポーツの世界に近づいてきます。

 

それでも、才能に恵まれた一流のエンジニアは、プロサッカー選手のように「自分の能力を伸ばし活かせる最も相応しい環境」を求めてグローバル企業をわたり歩く。「ソニーからサムソンを経てファーウェイ本社へと移籍!」みたいな華々しい経歴を歩んで活躍する高給日本人エンジニアは今もいますが、国民の誇りですよね。これからは活躍の場が、地球上の様々な場所へとますます広がることは、間違いありません!

 

一方で日本国内に、専門スキルを持ったエンジニアの仕事が無くなるというわけではなくて、これからはファブラボで教える仕事などが増えるのでしょう。あとは、そこで作られたものが法律に反しないかチェックしたり安全性を監視したり、そういった部分が仕事として残るのではないでしょうか。

 

考えてみると、「主役になれる部分を仕事にするのは狭き門となり、それを支える仕事が残る」、こういう変化はいろんな分野で進んでいると思います。「好きを仕事に」という風潮で、特定の職業に人気が集中します。やっぱりみんな主役になりたいし、ドヤりたいですものね。

 

・・・なんにせよ、チャッピーのような、ど底辺エンジニアに主役は縁遠いわけですけど、「パチンコ部品の組み立て生産性の向上」などをいくら頑張っても、きっともう無理ゲーです(涙 

まだやってるのか、って言われそうですが。。

 

chachappy.hatenablog.com

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