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【世界最適地最適活動】効率化とカエル跳び

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情報技術の進歩によって、暗黙知とか以心伝心のような話も無くなって、デジタル化された情報が世界中どこでも共有できるようになってきました。

そしてグローバル企業が目指すのは、世界最適地最適活動。つまりは未来を見通した上で地球上の最適地でいち早くプラットフォームを構築して、先行者利益を確保してグローバル競争を制すること。
 

シェアリングエコノミーとか、モビリティサービスみたいな流れでは、「イノベーションによって市場規模が拡大して企業が成長する」という旧来の構図が全く成り立ちません。

日本のようにモノが売れなくなり市場縮小が見えている分野に優秀な人は集まらないし、投資も進まないし、その上、わざわざ規模を縮小させるイノベーションを進めるのには無理がある。社会をモノで効率化させる技術革新は、新興国のカエル跳びで進むようになっていくと言われていますよね。
 

今までも製造業に携わるエンジニアの多くは、新興国の工場を渡り歩いていたわけですけど、これからは先端市場自体が新しい国に移って行くし、社会を効率化させるモノづくりに携わる人は、一段と世界を股にかけて活躍する生涯になるのでしょうね。

 

ところで・・

一方で先進国に居つづける人の役割って何?と考えてみると、社会が成熟しているからこそ生み出せるものが重要なのでしょう。効率化とは無縁の部分で、その文化特有の何かを生み出すこと。

これまでの社会変化では、大まかに言えば、効率化を推し進める産業化が一方にあって、それを批判する立場として文化人とか芸術家とかがいたと思います。利便性の追求の陰で置き去りにされていくものに目を向けること、それは文化人の役割でした。ですけど、だんだんとそうした境も無くなって、文学や芸術が対象としてきたような割りきれないモヤモヤした世界を充実させていくことが、人々の関心の中心になってきている気がします。

 

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