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うたたね社会派チャッピーの、ほっこり思考

【勇気づけるストーリー】花嫁は夜汽車に乗って嫁いでゆくの

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日本が物質的な豊かさを追い求めていた工業化時代、
故郷を離れて工場で働く生活に、
豊かな未来を思い描いた若者がたくさんいました。

土地への愛着がとても強かった日本人だけれど、
「永遠の愛を誓い合った二人が新たな地で、豊かな家庭を築くストーリー」や
「日本人の忠誠心・勤勉さで、豊かな欧米に追いつくストーリー」といった
とっても魅力的なストーリーがあって、
みんなで同じストーリーを共有していた。

若者たちはそんな日本を信じることで、
故郷への執着を手放して、前に踏み出す勇気を得たのでしょう。

そして当時の音楽も、そんな時代に向き合う人々を勇気づけていました。

 

じゃあ、物質的な豊かさの追求が目的ではなくなった今日、
私たちはどうやって豊かな未来を思い描けばいいだろう?

・・価値観が多様化して社会が流動化して、確かなものが何も無い時代。
みんなで共有するストーリーもありません。

そんな中、私たちは魅力的なストーリーを自分自身で見つけ出して、
自分を信じることで不要な執着を手放して、
前に踏み出す勇気を得る必要があるのでしょう。

もちろん今の音楽も、そんな時代に向き合う私たちを勇気づけてくれています。

 

それは分かっていても、
世の中、自分だけを信じて突き進める人ばかりじゃありませんよね、やっぱり。

仲間と共に立ち向かう中に、喜び生きがいを感じる人も多い。

グループアイドルの人気だって、
仲間を信じて同じ目標に向かって進むストーリーに、
美しさを見る人が多いからでしょう。

組織の掲げる一つのビジョンに向かって団結して突き進む、
古臭く見えるのかもしれないけど、そんな生き方には変わらぬ魅力がある。

一人ひとりが自分のストーリーを生きる時代だからこそ、
会社が提供してくれるストーリーの意味は、大きくなっているのでしょうね。

 


『花嫁』 はしだのりひことクライマックス (昭和46年)