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長期的な人間関係で重要なのは、関係特殊資産の蓄積

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あらゆる人間関係は、お金の授受は無くても、価値の交換を行っていると見ることができる。こういう考え方を社会的交換理論と呼びます。

 

友人同士であれば、単純には「一緒に居ると楽しい」という価値をお互いが提供しあっています。

気の合う者同士というのは、お互いの趣味や考え方が分かってくることで、行動を共にする摩擦が減る。緊張感が無くなって安らげるようになる。さらには、体験を共にするほどに共通の思い出ができて、話題も増えます。

つまり付き合いを重ねるほどに、お互いにとってのメリット(交換し合える価値)が上昇してゆくわけですね。それによって長期的な関係が安定します。

ここで、メリットをもたらすものを、無形資産と捉えることができます。

 

こんなふうに、お金に換算していない価値に目を向けると、個人も企業も、ビジネスもプライベートも、関係を同じように(アナロジカルに)捉えることができます。

 

ビジネスの世界では、冷徹な状況判断が求められることがある。サプライヤーが新たな顧客を開拓する時には、取引を継続することで互いのメリットが上昇していくのかどうか、それによって長期的な関係が安定するのかどうかの見極めが必要です。自社の技術を吸い上げられて使い捨てにされるといったことが無いように、つまり相手に都合よく消費されないように、自分の利益はしっかり自分で守る必要があるわけです。

 

個人間関係でのメリットを、企業間関係で使われる用語に当てはめれば、
行動を共にする摩擦の低減 = 共同ルーティン形成、取引コスト低減
思い出の蓄積 = 関係特殊資産の形成
ってことになるのでしょう。

 

ライフスタイルや価値観の多様化が進んで、人間関係も働き方も、型にはまらないスタイルになりました。役割規範(らしさの縛り)が無くなって自由が拡大したわけですから、自分の利益は自分で守らないとですよね。

 

賢く豊かに生きようと思うなら、自分の価値が消費されるだけの(目減りしていくだけの)関係には嵌りこまない、留まらない方がいいのでしょうね。

関係を通して互いのメリットが増えていくのかどうか?あるいは自分の市場価値が高まっていくのかどうか?見えない価値に目を向けて、したたかに生き抜きたいですよね!

  

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