学校教育の設計者は、競争原理を利用して生徒へのインセンティブ設計を行います。
けれども競争からは降りてしまって、
思い通りにインセンティブが働かない生徒だって、当然でてきます。
わざわざ苦手なことで競争して負け続けたって、
自己肯定感が低くなるばかりですから、
別の価値観で自分を肯定しようと思うのが自然ですよね。
ところがそんな人を見ると設計者は、
自分の思い通りにならないことにイラッとしちゃうんですよね。
誰だって自分の思い通りにいかない時って、ついついイライラしちゃいますものね!
それで競争から降りた人のことを「脱落者」「下層の人間」と決め付けて、
イライラを晴らしたくなります。
競争から降りることで自己肯定感を高めてしまうなんて、許せませんから。
彼らの自己肯定感を少しでも否定したくなるんでしょうね。
でも学業競争ゲームに特権的な地位があるわけでも無いし、
どんなゲームに参加して、どんなゲームから降りるのか
選択の自由はみんなにあるでしょう。
どんな価値観で自己を肯定するのか、
設計者にコントロールされたいと思う人は、いないですよね。